ロシアが3-2でブラジルに逆転勝ちし、旧ソ連時代の1980年モスクワ大会以来、8大会ぶり4度目の優勝を決めた。
ネット中継で観ましたが、素晴らしい試合でした。序盤、完全にブラジルのペースで、ロシアはサイドが機能しておらず苦しい戦いを強いられていましたね。ところが3セット目、ミドルのムセルスキー選手をオポジットに置き、オポジットのミハイロフ選手をサイドにポジションチェンジしてから、まったく別チームになったようにこの二人が機能し始めます。特にムセルスキー選手の活躍が凄まじかったですね。ブラジルは、このロシアの変化に対応できず、慌てたのか小さなミスを積み重ねて行きます。レゼンデ監督の采配も、ブルーノ選手にこだわるなどちぐはぐな面も多く、冴えませんでしたね、ブラジルが一度失ったリズムを取り戻すことは無いまま、ロシアの前時代的とも言えるサイドとオポジット中心のどっかんバレーで、金メダルを獲得しました。
正直、あのバレーでブラジルを凌駕したというのは、ここ最近の世界のバレーの流れをひっくり返すような大事件になりそうですが(北京で優勝したアメリカのバレーは、ブラジルのバレーを更に進化させたものでした)、結局のところ、3セット目以降のブラジルが、自分たちのバレーを見失ってしまったことが大きいと思います。ムセルスキー選手を止められなくても、それ以上に自分たちの得点を重ねて行けば良かったはずです。
しかし素晴らしい、見応えのあるバレーでした。こういうバレーが観られるのは、本当に幸せですね。
<関連記事>