ロンドン五輪銅メダリスト、全日本のリベロ佐野優子選手に話を伺った。
バレーボールワールドによる佐野選手へのインタビューです。是非リンク先で全文読んで頂きたいです。
当サイトでもずっと批判してきたアンダーでのセットに関して、色々と語られています。
自分で、2本目を上げないといけないとなったときに、最初はブラジルみたいなと言っていたので、オーバーで上げようかという話になったのですが、やっぱり安定するのは今までやっていたアンダーだから、監督も「アンダーの方がいいんじゃないか」と言われて。
この記述を読む限り、世界選手権前のワールドグランプリでオーバーでのセットに挑戦していた佐野選手が、世界選手権ではアンダーに戻っていたのが、「チームとしての選択」だったということですね。佐野選手本人はオーバーでのセットに挑戦していたのに、チームとして最良の選択はアンダーでのセットだったと。確かに、目先の結果を求めればそうなるのでしょう。毎大会毎大会、結果を求められるチームとしては、苦渋の決断だったのかもしれません。しかしあのまま、佐野選手が挑戦を続けていたらどうなっていたのか、というのも気になるところです。もしかしたら、世界選手権では銅メダルを獲得できなかったかもしれません。しかし、五輪ではもっと良い色のメダルを獲得していたかもしれません。もちろん、佐野選手一人がどうこうしたところでチーム競技ですから大きく結果は変わらないかもしれませんけど、そんなことを考えてしまうのです。
人間なんでできるできないもありますし、私のやり方で、チームは結果を出しているのですから、それでいいと思います。
セカンドヒットをオーバーで行うか、アンダーで行うか、で考えた時に、オーバーで行った方がメリットが大きいという事は、佐野選手自身理解されているのは、上記のように、一度は挑戦したということで明白ですね。なので、それを「結果が出たから」ということで「できない」ままにしておかないで、是非今後は再び、オーバーでのセットに挑戦して欲しいなと思います。もちろんチーム競技ですから、チームの方針などあって、佐野選手の思い通りに出来ないこともあるのかもしれませんが。チームのスタッフと話し合い、理解してもらえると良いですね。佐野選手の守備能力に、セット能力が加われば、金メダルを狙えるチームに1歩近づくはずですから。