世界選手権の出場権を懸けたアジア最終予選が9月8日まで開催され、日本は2勝1敗の2位となり、4チーム中最上位にしか与えられない来年の世界選手権の切符は、韓国の手に渡った。日本はこれまで14大会連続で出場を果たしていたが、今回初めて出場権を逃した。
スポーツナビのコラムです。
第3セット、日本がサーブミスをしたり、山なりのイージーなサーブを入れていくたび、韓国ベンチの控え選手たちは「ハハッ」と笑った。「日本ってこんなものか?」と拍子抜けしているようだった。
そう、このサーブの差が明暗を分けましたね。終止韓国がスコア的にリードしていたというのもある鴨知れませんが、韓国はサーブで攻め続け、日本は攻めきれませんでした。だからこそ韓国に終始リードを許した、という側面もあるでしょう。
サーブに関しては強化して来たとのことですが、これまで「ミスはいけないことだ」「ミスはするな」と教え込まれて来た選手達が、その意識を変えて行くのは並大抵のことではないはず。時間をかけてじっくり取り組む必要があるのでしょう。もしかすると、そういったメンタルを持った選手を育てるにはどういった指導を心がければ良いのか、ジュニア世代まで浸透させる必要があるかもしれません。
ゲーリー・サトウ監督の責任を問う声もありますが、
という面があります。しかし、
という不安も感じずにはいられません。実際、韓国は故障者続出にも関わらず、あれだけの戦いをやってのけました。育成面で韓国側に一日の長があるとしても、監督の采配面での差というのも感じずにはいられません。
とはいえ、前述のような理由から、まだゲーリー・サトウ氏に「監督失格」の烙印を押すのは早いと思っています。しかし、コラムの最後にある山村選手の言葉。
「確かに不安にはなる。でも、じゃあ元に戻すのか、根性バレーに戻るのか。それでは結局、前以上にはなれないと思う。ある程度の結果は出るかもしれないけど、やっぱり目指すところは"ある程度"じゃないので」
なかなか結果が出ないと、それは監督不振に繋がって行くのだと思います。早めに結果が出始めることを祈ります。