スポーツナビの恒例のコラム。前回紹介した3戦以降の、2戦についてです。
スポーツナビ | アテネ五輪 Athens2004 | バレーボール コラム|メダルへの道遠のく 女子バレー韓国にストレート負け
韓国のチェ・グァンヒに「W杯や世界最終予選、などでは日本に負けていたのに、なぜ今日勝てたのか?」と尋ねると、「私たちはこのアテネ五輪を焦点にチーム作りをしていたから。ピーキングをここに持ってきていたというわけ」と胸を張った。「日本の印象は?」との質問には、「私たちがきちんと日本の攻撃を分析していたせいもあって、確実に点を取れるパターンを封じることができたと思う。また、W杯などの時よりも、自信がないように見えた」との回答だった。 金哲鎔監督は「ブロックがよかったと思う」とにっこり。「日本が得意とする移動攻撃について対策はしていたのか」と尋ねると「もちろんだ」とのコメントだった。
柳本ジャパンになってから全勝していても、最後の最後にこうもこてんぱんにやられてしまうと、こんなことを言われても何も言い返せないですね。
スポーツナビ | アテネ五輪 Athens2004 | バレーボール コラム|女子バレー、ケニアにストレート勝ち<
勝利のポイントは、大山と栗原だろう。両者そろってスタメンは久しぶりで、競うようにサーブ、スパイクでアピールしていた。高橋みゆきがとりあえず攻撃面では復調してきたのが明るい材料だが、杉山のブロードが格下のケニアにすら決定率を落としているのが気掛かりだ。ブロックポイントは、ケニアの10点に比べて日本は7本。これから決勝トーナメントを戦う上で、ブロックの善しあしが試合の流れを決定する要となってくるだろう。
大山・栗原の両選手が調子が良かったのは、ケニアのブロック力が(ブラジル・イタリアなどと比較して)低いことと、サーブ力が(これまたブラジル・イタリアなどと比較して)低いことでカットが返り、コンビが使えて、ブロックを分散させることができたからと思われます。高橋選手の復調も、それほど良いサーブが入ってこない為にサーブカット時にかかる負担が減り、自由に動き回れたからでしょう。ブロードの決定率が低かったのは、身体能力に優れるケニアの選手が、遅れてブロックに跳んでも間に合ってしまうからでは。男子でブロードが使われないのと同じような理由で、女子も大型化、スピードアップするにつれブロードは通用しなくなっていくのかもしれません。