月刊バレーボール2007年11月号に見る、松平康隆氏の分かってなさ加減に呆れる[管理人の戯言]
(2007-10-14 14:53:00)


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年間購読している月刊バレーボールの最新号、2007年11月号が手元に届きました。

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パラパラと流して読んでみたのですが、非常に引っかかるというか、あまりのばかばかしさにあんぐりと開いた口が塞がらないほどあきれ果ててしまった記事があったので、引用しながら文句を垂れ流したいと思います。その記事とは、毎号、松平康隆(財)日本バレーボール協会名誉会長が旬なバレーボール関係者と対談する、「松平康隆と語るバレーボール・パッション 連載第55回」という対談記事です。今回の対談相手は、この間の第27回全日本バレーボール小学生大会で優勝した、男子・陵ヶ岡の橋本やよい監督と、女子・立会アタッカーズの山野辺善一監督。はじめに断っておきますが、文句を言いたいのは決してこの二人にではなく、松平氏に対してです。

問題の箇所は、現在小学生が行っている、ローテーション無しという独自ルールについて語っている場面。

松平 他のスポーツを見てもわかると思うけれど、ローテーションをしているのは、バレーだけなんだね。他のスポーツは、全部、専門化している。そういう意味では、オリンピックのバレーより、今、ローテーションなしでやっている小学生のバレーのほうが進んでいるんだよ。全部のバレーが、小学生ルールでやってご覧なさい。打つ選手は、打つ専門のもっとすごい選手が出てくるし、レシーブだって、考えられないようなミラクルレシーバーが出てくるわけよ。そうすると、大きい人は大きい人、小さい人は小さい人、ちゃんと役割があるし、出番がある。だから、わたしは“世界”を、今の小学生のルールにしなくてはいけないと、本気で思っているんだよ。

本当に本気でそんなことを考えているんだとしたら、非常に残念でなりません。

確かに松平氏の言う通り、ポジションを専門化すればそれに特化したすごい選手が国内から出てくるでしょう。しかし、それは国内だけじゃないですよね?他の国だって一緒ですよね?リベロを作ったのも松平氏だということですが、そのリベロにおいても、世界一と言われるリベロが決して日本から出ていないことを認識されていないのでしょうか。

例えば日本から、女子、キューバのカルデロン選手やロシアのガモア選手を超えるアタッカーが出てきますか?男子のブラジル、リカルド選手を超えるセッターが出てきますか?

それから、いくらポジションを専門化したところで、大きな選手がレシーブができなくて良い、小さな選手がスパイクを打てなくて良い、ということにはなりません。前衛においてもレシーブやチャンスボールを処理する場面はいくらでもあるし、バックアタックは今、戦術として当たり前のように組み込まれています。例えどんなルールになったとしても、6人全員がどんなプレーも平均以上のレベルでこなせる方が明らかに有利であること、勝利に近づけることに変わりはないでしょう。

例えば、男子の現ブラジルチームの強さはどうですか。あれは現ルールだからどうというものじゃないでしょう。ローテーション固定したところで世界一から転げ落ちるとは考えられない。

特に身体能力に劣る日本は、総合力で他国に対峙しなければ勝てません。

松平 そのとおりなんだよ。それと、ちょっと聞きたいんだけれど、打つ専門の子というのが何人かいるよね。その子たちは、練習のときレシーブはするの? 逆に、レシーブだけの子はスパイク練習をするの?
山野辺 わたしは全部やらせます。
橋本 わたしもやらせますよ。

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