◇｢母国｣思うｼﾞｮｰ/ｼﾞｱ--ﾚﾅﾄ･ｺﾞﾒｽ(27)､ﾖﾙｹﾞ･ﾁｺﾆﾅ(32)=ｸﾞﾙｼﾞｱ/ﾋﾞｰﾁﾊﾞﾚｰ
｢勝って地元の人たちを元気づけたかった｣｡11日の男子ﾋﾞｰﾁﾊﾞﾚｰ予選でﾘｶﾙﾄﾞ･ｻﾝﾄｽ､ｴﾏﾇｴﾙ･ﾚｺﾞ組(ﾌﾞﾗｼﾞﾙ)と対戦､0-2で敗れ敗者復活戦に回った｡試合後の会見でｺﾞﾒｽが語った言葉だ｡ｸﾞﾙｼﾞｱとﾛｼｱとの軍事衝突は､終結の兆しを見せない｡ﾁｰﾑﾒｰﾄのﾁｺﾆﾅも｢ｸﾞﾙｼﾞｱ選手の多くは嘆き悲しんでいる｣とつぶやく｡2人とも､出身はﾋﾞｰﾁﾊﾞﾚｰ強豪国のﾌﾞﾗｼﾞﾙ｡05年にｸﾞﾙｼﾞｱの強い要請で移籍した｡引退を考えていた2人には､降ってわいた五輪参加のﾁｬﾝｽ｡ｸﾞﾙｼﾞｱの英語発音を二分したﾆｯｸﾈｰﾑ､｢ｼﾞｮｰ｣と｢ｼﾞｱ｣を名乗り､｢第二の母国｣に名誉をもたらそうと戦ってきた｡
第二の故郷に思いをはせつつ｡