バレーボールの女子日本代表監督の選考経緯が不透明として、プレミアリーグの複数の監督が日本バレーボール協会の山岸紀郎専務理事に説明を求める質問状を送ったことについて、同協会の立木正夫会長は25日、「まだ質問状を見ていないので内容が分からない」としながらも「選考手続きにミスや瑕疵(かし)はなかった」と強調した。
ふむ。
監督選考委員会の委員長だった立木会長は、選考委では女子監督に決めた久光製薬の真鍋政義監督を推す声が多数だったと説明。現場関係者の声を重視するために委員にプレミアリーグの代表者を加えたそうで「現場の意見として集約されていると思った」と話した。
えーと、昨年9月にバレー協会の技術委員も兼ねるリーグの全10監督が自主的に集まって、懇談会が開催されているんですね。で、ここで複数投票可能で全員の意見を募ったところ、現在リーグ首位を走るデンソーの達川実監督が最も支持を集め、真鍋監督は5位だった、という事実があります。これは協会にも報告されているとのこと。
要するに、自主的に開催された懇談会での投票結果なんぞは何の効力も持たず、あくまでも選考委員会での決定がすべて、ということなのですね。それって果たして本当に現場の声を重視しているんでしょうか。委員に加わっているプレミアリーグの代表者って、誰でしたっけ?彼らの意見はどうだったんでしょうか?
これに関し、同協会の立木正夫会長は「質問状を提出した方々に接触して話をしたい。全日本がいい形で出発できるように努力したい」と語り、近く提出者らに説明する方針を示した。
きちんと説明して、現場の協力を得て欲しいものです。