タイ戦は栗原選手が故障で欠場しましたが、木村選手の攻守に渡る活躍で勝利したのでした。しかし、
しかし冷静にデータを見れば、3人の選手がバランスよく攻撃を仕掛けているタイに比べて、日本は木村の数字が突出していた。「木村頼み」になっていたのは明らかだった。
木村が崩れたら、すべて崩れるのではないか。
予感は現実となり、ドミニカ戦で脆さは露呈した。
と、問題点を指摘しています。戦略や戦術よりも、選手個人のスキルによって支えられているのが今の全日本女子です。それをいかにして克服して行くのか。それが今後の課題でしょう。
以下の真鍋監督の言葉を読むと、少々不安にならざるを得ません。
「まずは個人がレベルアップを図る。スピードはトップクラスまで近づいていると感じられたので、速さプラス精密さを追求する。ミスを減らさなければ、世界のトップに勝つことはできません。現在のメンバーをベースに、V・プレミアリーグや海外でプレーする選手を含め、より多くの選手を視察してまた新たな方向性を考えていきたい」
速さと精密さを追求。同じこと言い続けて何年経ったんでしょう、日本バレー。速さと精密さって相反する要素だったりするんですけどね。大切なのは、ミスをしないことじゃなくて、ミスをカバーすることじゃないかと思うんですけど。レシーブのミスをセッターがカバーする。セッターからのセット(トス)の乱れをスパイカーがカバーする。もちろん出してはいけないミスというのはありますよ。お見合いでボールが落ちたり、誰もいないところにハイセット(2段トス)が上がったり。その辺を区別しないで十把一絡げに「ミスは駄目」というのは、無用なプレッシャーを選手に与え、かえってミスを増やしかねません。人間なんですから、ミスはするんです。それを前提にするところからまずスタートしませんか?