バレーボールの天皇杯・皇后杯全日本選手権ファイナルラウンドが17日から20日、東京体育館で行われた。女子大会では、東九州龍谷高(大分、以下東龍)が、1回戦でV・プレミアリーグのNECを、続く準々決勝でパイオニアを破る快進撃を見せ、ベスト4入りを果たした。
こちらはスポーツナビのコラム。「高校生の域を越えたチーム」と。
だがその痛手を受けとめなければならないのは、敗れたチームに限ったことではない。東龍がNECに勝利した同日、同じくプレミアリーグの豊田合成を下した東海大の積山和明監督が試合後に発したのは、勝利の喜びではなくバレー界への警笛だった。
「学生チームはプレミア(リーグの)チームにはこてんぱんに負かされなければならないんですよ。ボロボロに負けて『自分たちの力はこんなもんなのだから、もっともっと練習しなければダメだ』と思い知らされるようでなければ、日本のバレー界のためにはなりません」
歴史的快挙を成し遂げた東龍の強さは本物だ。そして、そんな希望の光を育(はぐく)むためには、トップはトップであり続ける使命がある。NEC、パイオニアが喫した2敗は、たかが、と呼べない重さがあることを忘れてはならない。
忘れませんよね?大丈夫ですよね?