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来年のロンドン五輪出場権をかけたバレーボールのワールドカップ(=W杯、11月4日〜12月4日、東京など)が6日に行われ、第3戦で中国と対戦した日本は、2-3(25-20、19-25、25ー20、23ー25、13-15)で敗れ、今大会2敗目を喫した。通算成績が1勝2敗となった日本は8位に転落した。
テレビ観戦しました。日本の狙いとして、17番の選手をサーブで徹底的に狙い、レシーブを乱して両レフトにボールが集まったところをブロックでしっかりとつかまえる、というのがあったと思うのですけど、一試合を通してしっかりそれが出来ていましたね。なのであそこまで戦えたし、最終セット終盤まで、日本が勝ってもおかしくない内容でした。最後の最後に地力の差が出たかなーと感じました。地力の差というのは、
真鍋政義・日本監督
「前半はサーブ、サーブレシーブが安定していたけれど、後半は王一梅と恵若●の両エースにブロックの上からやられた」
●=王へんに其
のように、土壇場でもしっかりと、アタッカーの最高打点を生かすようなセット(トス)が供給できていたかどうか、だと思います。どんな切羽詰まった場面でも、いや、切羽詰まった場面であるからこそ、いつも以上に丁寧なプレーが出来ること。
兪覚敏・中国監督のコメント。
「この試合に向けてしっかり準備してきた。リードされても最後まで我慢でき、選手のメンタル面が強かった」。
精神論に偏るのは危険ですけど、この試合の両チームの差は、まさにそこにあったと思います。
それにしても認識を改めなければいけないのは、岩坂選手について。昨日の記事では散々こき下ろしてしまいましたが、この日の彼女は、今の彼女が出来る最大限の仕事をきっちりとこなしていました。持ち味のサーブもきっちり効果を発揮していたし、スパイクは相変わらずへなちょこでしたけど、要所で決めて相手ブロックを一枚引きつけることに成功していたし、何より、ブロックが良かったですね。移動が遅いのは確かに遅いのですが、反応自体はそれほど悪くないし、とにかく遅れても諦めずにしつこく跳びに行く姿勢が見られました。中国の強打にも力負けしないパワーがあるし、相手のレシーブが乱れるなどで的が絞られれば、しっかりそこに跳んで相手をつかまえていましたね。ブロックの横移動やクイックをしっかりマークされた時のコースの幅などに課題が有るのは相変わらずですが、彼女がコートに立つ意味は充分に有ると思いました。これからどう成長して行くのか、がとても楽しみです。
さて、その岩坂選手や新鍋選手ら、敗戦後に涙を見せていましたけど、ワールドカップはまだ始まったばかりです。是非気持ちを切り替えて、次戦もまた素晴らしいパフォーマンスを見せてもらえること、期待しています。
<試合結果>
スポーツナビ | バレーボール | ワールドカップ | 日程・結果:女子 第1ラウンド より
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