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来年のロンドン五輪出場権をかけたバレーボールのワールドカップ男子第10戦が3日、東京・代々木第一体育館などで行われ、全日本男子(以下、日本)は世界ランキング3位のイタリアに0-3(22-25、24-26、22-25)で敗れた。日本は2勝8敗(勝ち点8)で10位、イタリアは7勝3敗(勝ち点21)で4位につけている。
テレビ観戦しました。2セット目までの内容があまり良くなかったので、3セット目では諦めて子どもたちをお風呂に入れてしまいましたけど。
この試合の一番のハイライトは、2セット目終盤、清水選手がリズムを狂わせてミスを連発したところですね。あそこで監督としては山本選手に代えたかったはずですが、山本選手は既にワンポイントブロッカーとして出場済みで、代えることが出来ませんでした。山本選手を宇佐美選手に代えてワンポイントブロッカーとして起用するのには色々と思惑があるのでしょうが、鈴木選手、横田選手と、ミドルブロッカーの控えが二人もいるのです。なのに、唯一のオポジットの控えである山本選手を使ってしまうというのは、こういうリスクを伴うということです。
ちなみに清水選手がリズムを崩したのは、宇佐美選手のトスがあまり良くなかったというのもあります。まぁ、その後で良いトスが上がって来ても何度もミスしたので、お互い様だと思いますが。
試合としては、第1セット序盤は競り合い、終盤に突き放され、第2セットは大量リードを奪いながらひっくり返されているので、そこそこ戦えているような錯覚を覚えますが、内容としては完敗だったのではないでしょうか。土壇場でプレーの精度を欠く。サーブが入らなかったり、パスをミスしたり、ブロック被弾したり、アウトにしたり。
選手や監督らは「終盤をもっとしっかり」「メンタルが弱い」といつもと同じようなことを言っていますけど、結局その「終盤を特別視している」ことが、メンタルの弱さに直結している気がしてきました。試合の序盤だろうと中盤だろうと終盤だろうと、大事な場面であろうと無かろうと、常に最高のパフォーマンスを発揮できること。いつ何時でも、当たり前のプレーを当たり前のようにこなすこと。それが出来ているのが強いチームだし、良い選手なのではないですかね。大事なところだからと特別なことをするわけではなく、いつも通りのプレーをする。それが「なんであいつはあの緊張する場面で平然とあんなプレーをやってのけるのか」という評価に繋がって行く。日本は必要以上に、自分たちにプレッシャーをかけてしまっているのかもしれません。
<試合結果>
スポーツナビ | バレーボール | ワールドカップ | 日程・結果:男子 第4ラウンド より
<順位表 (勝ち点/勝/負)>
スポーツナビ | バレーボール | ワールドカップ | 順位表:男子 より
1. ロシア (27/9/1)
2. ポーランド (25/8/2)
3. ブラジル (21/7/3)
4. イタリア (21/7/3)
5. キューバ (17/6/4)
6. 米国 (16/6/4)
7. アルゼンチン (13/4/6)
8. イラン (12/5/5)
9. セルビア (12/4/6)
10. 日本 (8/2/8)
11. 中国 (5/1/9)
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