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バレーボール女子のロンドン五輪世界最終予選(5月19日〜27日)第4日が23日、東京体育館で行われ、第4戦で韓国と対戦した全日本女子は1-3(18-25、25-22、17-25、13-25)で敗れ、今大会初黒星を喫した。この結果、日本は4戦全勝のロシアに首位の座を譲り、2位に後退した。
現地で観戦しました。頂き物のチケットでしたが、2階S席の最前列しかもほぼ中央という最高の席でしたが、嫁が後ろの席の人に例の棒でカスカス叩かれたり、私の隣の席の人の棒がちょくちょく視界に入ったり、顔に当たりそうになったりと、なかなか落ち着いて観ていられませんでした。あと、「新鍋ちゃん出せよーっ!」「ここで流れを変えろーっ!」とずっと叫んでいるおじさんと、たまに「ぎゃーっ!」と悲鳴を上げる女性は最高でした。楽しかったです。
試合の方ですが、終始韓国にペースを握られましたね。2セット目の終盤こそ「たまたま」良いプレーが続いてもぎ取りましたが、常に決め手に欠け、不安に包まれながら試合をしていたように思います。一番は、韓国がなかなかいつものようにサーブレシーブを乱してくれなかったことと、逆に木村選手をサーブで狙われ、いやここまではいつも通りなのですが、崩された時の攻撃パターンをしつこくブロックでマークされ、思ったように切り返せなかったことでしょう。日本はサーブで攻め切れず、逆に韓国はミスを少なくかつ効果的なサーブを入れ続けたというのもあると思います。
日本はどうして、木村選手の負担を減らすような交代カードを切らなかったのでしょう。少なくとも3セット目を落とした時点で、木村選手がリズムを崩しているのは明白でしたから、木村選手の代わりが利かないのだとすれば彼女のサーブレシーブの負担を減らすべく、山口選手に代えて新鍋選手を、4セット目のスタートから使っても良かったのではないでしょうか。個人的には最初から新鍋選手でも良いと思っていますが。2枚替えというカードを切る為に山口選手を簡単に代えられないのは分かりますが、何か本末転倒というか。その2枚替えも、たまたま当たったタイ戦以外ではうまく機能していませんし。4セット目の途中で新鍋選手を投入するのなら、もっと早く使っても良かったと思います。
序盤についても、竹下選手のトスが低くてMB陣の攻撃がうまく機能しておらず、リズムに乗れないところがありました。そういう時には思い切って、中道選手を投入してリズムを変えるというのも有りだと思うのですが、どうも、中道選手はあくまでも「2枚替え要員」としてしか見られていないのが気になります。日本一のチームの正セッターなのですけれども。
とにかくこの試合、ベンチの後手後手の采配が気になりました。韓国にしてやられた、というのは確かにありますが、自力では日本の方が上を行っているでしょう。それを跳ね返すだけの力は十分に持っていると思うのですけどね。
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