スポーツナビ | ニュース | 精巧ともろさが浮き彫り 困難さを突破する意志不足より引用 8日に中国・太倉で終了したバレーボールのアジア女子選手権で22年ぶりの優勝を狙った日本は3位に終わった。強打とブロックを武器にする大型チームを相手にしたとき、精巧だが衝撃に弱くすぐに外れる歯車のような体質を改善できるかという課題が残った。 1次リーグと3位決定戦で宿敵韓国に連勝して最低限の面目は保ったが、準決勝のカザフスタン戦はミスで自滅して世界ランク1位の中国への挑戦権を逃した。
結局のところ、今回浮き彫りになった問題点(課題)はこれまでもずっと言われ続けてきたことですよね。日本のお家芸はコンビバレーであり、強さを追求することイコール緻密さ、精度を増す事なんだけれど、増せば増すほどちょっとした事で歯車が狂い易くなり、なかなか立て直しが効かなくなるという。
スポーツナビ | ニュース | 精巧ともろさが浮き彫り 困難さを突破する意志不足より引用 北京五輪に向けた1年目、柳本監督は「リーダーがいない。みんなおとなしすぎる」と、困難な局面を突破する強い意志が表れないところに物足りなさを感じていた。
リーダー的な存在もそうですけど、攻撃的に絶対的なオプションが欲しいですよねやはり。大友選手が「エース」と呼ばれ、バックアタックなど積極的に取り組んでいますが、こういっちゃあ何ですけど、あのスイングを改善しない限りブロック2枚を打ち抜くバックアタックなど一生打てない訳で、あくまでも大友選手はそのスピードとパンチ力をコンビの中で「生かして貰う」存在であり、「エース」と呼ばれるのは違うよなあ、と感じています。
「エース」とは、やはりチームが苦しい時に状況を打開する力を持っているべきで。
とすると、あくまでも緻密なコンビバレーを展開する全日本女子が苦しくなる場面と言えば、サーブカットがセッターに返らず、コンビバレーが展開できなくなった時な訳で、その状況を打開するにはやはり、2段をドンッと打ち切る事の出来るスパイカーが欲しい訳です。
それが、大山・栗原の両選手に期待されている事なんですけれども。
もちろん、ドンッと打ち切ることができなくても、確実にワンタッチを取ったりフェイント落としたりできれば良いんですけどね。2005ワールドグランプリ決勝ラウンドで得点王に輝いた高橋選手がまさにそれでした。
サーブカットの乱れを一人で立て直すのはきついですよ。オールコート一人でカバーするなんて不可能ですからね。しかし、どこからでも2段を打ち切れる選手が一人いれば……。
いや、無い物ねだりなのは分かっています。でもその無い物ねだりを、あの白井貴子さんの引退以降、日本のバレーボール界はずっと続けている訳です。もしかするとその無い物ねだりが、最大の問題点なのかもしれません。