バレーボール全日本女子の一員として出場したロンドン五輪ではセッターとして安定感のあるトスワークを披露し、準々決勝ではベスト4進出となるサービスエースを決めた中道瞳。「仕事ができたのはあれだけ」と語りながらも、28年ぶりの銅メダル獲得に確かな貢献を果たした。そして今度は、全日本から11月17日に開幕するV・プレミアリーグ女子大会に舞台を移す。
「今はとにかくVリーグ」と語るように、4年後のリオデジャネイロ五輪を今はまったく意識していない。「全部の大会で優勝する」と豪語しているだけに、来るVリーグではどんな活躍を見せるのか。そんな中道選手に迫った。
スポーツナビによる中道選手へのインタビュー記事。色々と注目な内容なのですが、一番目を引いたのが以下の部分。
――全日本でも速さに挑戦すると掲げながら、アタッカーが苦しんでいるように見えたこともあります。セッターとして速さに挑戦するジレンマはありませんでしたか?
あります。「世界に勝つためには速さが必要だ」ということで速さを意識しましたが、最後はテンさんも高いトスに戻していました。速さに適応できる選手と、高さが必要な選手もいるので、一概に速いトスがいいのかと言われるとわからないですよね。今回、オリンピックでメダルを取れたのも、ある程度の高さがあるトスを江畑(幸子/日立)と沙織が打ちきってくれたのと、レシーブで世界よりも上回っていたからだと思っています。
結局、最後に高いトスへ戻す決断は、一体誰がしたのでしょうか。選手なのか、監督らスタッフなのか。そもそも「速さが必要だ」と言ったのは?その後で、
東レの(監督の)菅野(幸一郎)さんと真鍋さんも、セッターとアタッカー出身ということで考え方が違うので、菅野さんは速さより高さが必要だという考えです。
ということで、速さを求めたのは眞鍋監督であり、高いトスに戻したのは選手の判断であった、というようにも読めます。
どうなんでしょうね。