女子バレーボールの国際大会「FIVBワールドグランプリ2017」に全日本女子チーム・火の鳥NIPPONが出場しています。グループ1に入る火の鳥NIPPONは7月8日(土)、予選ラウンド2戦目をドミニカ共和国と戦い、セットカウント1-3(20-25、19-25、26-24、27-29)で敗戦。予選ラウンドの通算成績を1勝1敗としました。
とのことです。詳細は上記リンク先にて。
試合は全部見ていないですが、Facebook などでダイジェスト動画を見た感じだと、ブロックの高い相手を前にしたアタッカー陣に、しっかりと助走させない低くて速い1stタッチをセッターに入れた挙句、これまた打ちきれない低い速いセットを供給して、ブロックに囲まれてシャットアウト、もしくは力のないスパイクを放って1枚半のブロックにやすやすとワンタッチされてディグされて切り返される、という映像が再生されます。
何度も言っていますが、しっかりした助走を取らないと高く飛べないし、速いセット=ダイレクトデリバリーのセットはスパイカーの空振りを恐れて低くなる傾向があるし、低いセットはスパイカーが打ちきれない=力が入らない、ブロックを見てかわせないというデメリットがあります。日本よりも高さがありパワーのある相手に対し、デメリットばかりが目立つのが今、全日本女子がやろうとしている戦術であり、セッターの超絶スキルが要求されるこの戦術を、竹下選手という超絶技巧セッターと木村選手という超絶技巧スパイカーの2人が揃っても成し遂げられず諦めて監督の意向を無視してふわっとしたセットに変更したというのに、正直今のメンバーで完成できるのかというのは甚だ疑問です。もちろん、冨永選手にも佐藤選手にも宮下選手にもアタッカー陣にも、それぞれ竹下選手や木村選手が持っていない長所があるわけで、それらを生かすような方向に持っていけませんかね。と思っているのですが。このまま行くのでしょうか。
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