読者の方からの情報です。ありがとうございます。取り上げるの忘れてました。すいません。
元全日本バレーボール選手・三屋裕子氏による、決勝戦後のアテネ五輪総括です。優勝した中国の戦いぶりから、日本の抱える問題点、課題について触れています。
NIKKEI.NET - アテネ五輪:中国、ミスなくチーム力で優勝・三屋裕子氏
またブロックをセッターの馮坤(ひょう・こん)選手が決めていることが、今後の日本チームの強化を考えるうえでも興味深い。 今大会、日本のライトは高橋選手と竹下選手で、世界との身長差は否めない。攻撃のパターンを増やすためにも、長身選手の育成が望まれよう。
そんなことは十数年前から言われてることなんですが……。ライトの大型化も大きな課題ですが、セッターの大型化は非常に難しい問題です。実際、幾度となく、比較的長身で器用な選手をセッターにコンバートする試みはされていますが、(コンバートされた選手には失礼ですが)ほとんど失敗に終わっています。Vリーグ入りしてから、全日本入りしてからというつけ焼き刃的なコンバートでは、トスアップの正確さやトス回し、ゲームの流れを読む力やコントロールする力が、どうしても生粋のセッターに追いつけないからです。日本バレーの核はコンビバレー。それは大型化されても変わらないはず。そしてそのコンビバレーのキーとなるのがセッターです。下手な大型化でその核を乱すようなことになるのなら、現状のままの方がまだマシとさえ思います。
日中戦の後でも述べたが、日本は小学校から(フリーポジション制をとって)アタッカーはアタッカーとしてしか育てていない。中学校になると一般と同様にリベロ制度も導入され、ますます“悪しき”守備と攻撃の分業が進んでしまう。
日中戦の後には、「攻撃力のある選手ほど拾えない」としか言ってなかったような気がするんですが、それはまぁ置いといて(そういう含みがあるとも取れましたけどね)。これについては前にも書いたように、管理人も同意見です。今すぐにでもルール改正をすべきでしょう。高校生まではリベロも必要ないと思います。これによってバレーボールはますます「背の高い人のスポーツ」になっていくわけですが、中国のように人材豊富でなく、少数精鋭で世界と戦う為には、それも致し方ないことかもしれません。