< ページ移動: 1 2 >
来年のロンドン五輪出場権をかけたバレーボールのワールドカップ男子第7戦が28日、マリンメッセ福岡などで行われ、日本は中国を3-0(25-23、25-20、26-24)で下し、2勝目を挙げた。初の連勝で勝ち点を8に伸ばした日本の順位は9位のまま。
テレビ観戦しました。驚いたのは、積極的にセンターからのクイックを使う宇佐美選手と、そのトスがゆっくり高く、になっていること。サイドへのトスは「高く、高く」という意識が前試合などでも見られましたが、A クイックのトスも高くなっていました。途中、高く上げ過ぎて、松本選手がギリギリ指先に引っ掛けて押し込む場面も見られたほど。トス高くなったので、ゆったり大きいフォームで高い打点からアタックを打てていて、素晴らしい攻撃が出来ていたと思います。また、第1セットからクイックを多用したことで相手の MB にクイックを意識させることに成功し、第2セット、第3セットを有利に進めることが出来ましたね。
サイドへのトスは、ちょくちょく短かったりしましたが許容範囲で、何よりとにかく「高く」がしっかり意識付けされていて、米山・清水・石島の3選手が、高い打点でのびのびスパイクを打っていたのが印象的でした。あんなゆったりしたフォームの清水選手を見るのは、ほんと久しぶりです。
正直ここまで、宇佐美選手が「高いトス(遅いトス、ではないです)」を意識しているのは正直意外でしたが、しかし思い返してみれば、朝長選手が引退した直後など、朝長選手が乗り移ったかのような「高いトス」を上げている時期もあったのです。それが、今年に入ってからの「サイドへのトスを更に速くする」などというおかしなチーム方針の影響で、おかしくなってしまっていたのかもしれませんね。
ただ、B クイックのトスがまだ低いようなので、もう少しかな、と思います。
もう一点、散々問題にされているサーブについて。チームの方針として、とにかくまず入れておくことを優先、ということになったようですね。中国に関しては、そんな入れてけサーブでも勝手に崩れてくれるほど守備がまずく、勝手にミスしてくれて随分助かりましたが、今後戦うチームに対しては、あのサーブでは厳しいでしょう。気になるのは、リードしている時は強いサーブを打って行けるのに、競った場面ではとにかく入れて行くだけになっている点。2セット先取してるのだから、最終セットの20点以降など、思いっきり勝負に行っても良いと思うのですが、それでも点差が無かったせいか、ただ入れて行くだけのサーブで下。3セット目最後は、中国が勝手にミスを連発して負けてくれたので助かりましたが、あそこでもしひっくり返されでもしたら、勝負の行方はまた分からなかったでしょう。勝負に出るところ、入れて行くところ、ただ入れるだけじゃなくてしっかりコースを狙って行くのか、前に落とすのか、奥に打つのかなど、場面によっての打ち分けが大きな課題だなと思いました。
それからもう一つ。この試合、とにかくみんなでボールを繋いで行こう、最後まで諦めないで戦おう、という気持ちが良く伝わってくる試合でした。
<試合結果>
スポーツナビ | バレーボール | ワールドカップ | 日程・結果:男子 第3ラウンド より
<順位表 (勝ち点/勝/負)>
スポーツナビ | バレーボール | ワールドカップ | 順位表:男子 より
1. ポーランド (19/6/1)
2. ロシア (18/6/1)
3. ブラジル (16/5/2)
4. イタリア (14/5/2)
5. キューバ (14/5/2)
6. イラン (12/5/2)
7. 米国 (9/3/4)
8. アルゼンチン (9/3/4)
9. 日本 (8/2/5)
10. セルビア (3/1/6)
11. エジプト (3/1/6)
< ページ移動: 1 2 >