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具体的に答えられないのは、具体的な策がまだ何もないということなのでしょうか。時間がなく、それを練る時間がなかったと。なのに監督に選ばれたわけですよね。JVAは何を持って中田氏を監督に選んだのでしょうか。
中垣内 とっぴだとか現実的ではないとおっしゃる方がいるかもしれませんが、私は挑戦する以上はメダルを取りたいと考えています。1年ごとのプランについて、ここではまだ申し上げられないのですが、少なくともこの1年はベーシックなところで基礎固めをしたいと思っています。
中垣内氏も同様に「ここでは『まだ』申し上げられない」と。まだ何も決まっていないから言えないのか、何か言えない事情があるのか。
中垣内
(中略)
20年、それから24年を見据えた人選を行っていきたいと考えていますけれど、特に問題となってくるのがオポジットの考え方だと思います。外国人と同じような高さやパワーのある選手を望むのか。そうではなく、新たなシステムを構築するのか。この選択を迫られると考えています。差し当たって、選手選考の中でオポジットになり得る可能性のある選手についてはピックアップしていきたいと思うのと同時に、それ以外のシステムについても検討したい。現在の世界で主流となっているシステムにとらわれることなく、システムを考えたいと思っています。
オポジットにいわゆる「スーパーエース」ではなく、守備もできるオールラウンダーを入れるというのは、北京時の植田監督が試みていましたね。最終的には併用という形だったと思いますが。それとはまた、異なるアイデアがあるということでしょうか。
中田 ひとつ言えることは高い、外国のバレーと同じことをやっていても勝てないということです。一昨日、世界クラブ(選手権)から心が折れて帰ってきたばかりです(久光は8チーム中6位)。あらためて世界との壁を痛感してここに立っています。身体的なこと、メンタル的なこと、技術的なことそれぞれのレベルアップが必要だと思っています。
ですが、私は結局バレーボールとはリズムだと。日本のリズム、日本のテンポで、どうやって点数を取るのかという点の取り方の部分。ここを確実なもの、質の高いものにすることによって、もう少し日本人の武器である器用さや忍耐力、つなぎや粘りというところにつながって表現できるのではないかと思いました。
まずこれは私見ですが、日本は外国と同じバレーをやっていたのでは勝てないというより、そもそも同じバレーができないのです。それは身長が低いからではなくて、フィジカルの弱さや戦術理解度の低さ、スキルレベルの低さなどから。要するに「日本は遅れている」のです。そこをまず自覚し追いつこうとしなければ、追い抜くことなんてできません。そして「結局バレーボールとはリズムだと。日本のリズム、日本のテンポで、どうやって点数を取るのかという点の取り方の部分」の意味が全くわかりません。天才と言われたお方らしく、感覚の話をされているようですが。お願いですから庶民にも分かるように説明していただけませんか。おそらく選手も理解できないと思います。
というわけで、記者会見を振り返ってみたわけですが、なんというか、何一つポジティブなところが見えてこないというか。不安が増長されるばかりです。大丈夫でしょうか。
<追記 11:57>
このスポーツナビの記事、インタビューの全文書き起こしなんですかね?違うのかな...。他記事にある中垣内氏の「選手に命令するのではなく、選手が自分で考えて行動できるように手助けをしていくような監督でありたい。」にあたる部分が見当たらないのが気になりました。
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