月刊バレーボール2007年11月号に見る、松平康隆氏の分かってなさ加減に呆れる[管理人の戯言]
(2007-10-14 14:53:00)


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松平 ああ、そう…。時間の無駄じゃないの。

絶句。松平氏は本気で、レシーブのできない選手、スパイクの打てない選手が育っていくことに何も疑問を持っていないのでしょうか。例えば、女子の木村選手や男子の荻野選手のような、大きいけれど守備のできる選手を育てるつもりは毛頭なく、女子の大山選手であったり、男子の山本選手のような、攻撃には非凡なものはあるけれど守備のできない選手、また、女子の竹下選手のようにそのポジションでしか生きることができない選手ばかりを育てていくべきだと言いたいのでしょうか。

子供には可能性があります。背が大きくてトロイ子だって、いまは骨格の成長に筋力が付いていけていないのかもしれないけれど、体がしっかり出来上がってきてきっちりトレーニングを積めば、小さい選手に負けないスピードを発揮することができるかもしれません。また、小さい選手だって、高校生くらいから急激に身長が伸びることだってあります。子供の頃から「お前はトロいからレシーブするな」「お前は小さいんだからレシーブだけしてろ」と変に苦手意識を刷り込むことは、将来的に良い影響を与えるとは思えないのですが。

もちろん、事実大きい選手は守備が苦手で、小さい選手は攻撃が苦手になるわけで、そこをどう克服していくのか、どういった意識付けをしていくのかは、指導者や両親、周りを取り囲む人々に何とか頑張って頂くしかないのが現状。

そう、現在の、勝利至上主義的な仕組みの上では、非常に難しいのは明らかですので、やはりそれとは別の道、もっと楽しくバレーボールができるような環境づくりが急務なんだと思うのですが。ルール改正より先に。

松平 クラブの方が手っ取り早い。だから、中体連はクラブでも参加できる大会をしようとしている。そのほうがいいのかなぁ。わたしは逆に全校でバレー部を作る運動を展開したほうが正当じゃないかと思っているんだけれど。それをやるとますます学校単位のバレーが減ってくるんじゃないかと思うからね。

学校単位のバレーが減って何が悪いのか。事実、バレー部のない学校は増えていて、それは少子化に伴う必然。子供が減って、それに比例して先生も減って、一つの学校が持つクラブの数は減り、人気のないクラブからなくなって行く。この流れは止められないでしょう。だから、学校という括りの外でバレーボールのできる場所を作って競技人口の減少に歯止めをかけようと言っているのに。ずれ過ぎ。

日本相撲協会とか、日本ボクシングコミッションの体質が問題視されている昨今。日本バレーボール協会にも、是非とも色々と感じて頂いて、いつまでも歴史だの伝統だのに縛られるのではなく、新しい発想で物事を考えられる体質に生まれ変わって欲しいと切に願います。

過去の素晴らしい実績は、例えそれがバレーボールが世界中に普及する前の、他の国がまだ本格的に力を入れ始める前の隙を狙ったものであったとしても、それはそれで十分に評価され、認められるべきものでしょう。しかしいつまでも古い思考回路でもって発言権を持ったまま居座るのは、老害以外の何物でもないです…。


<画像:VOLLEYBALL (バレーボール) 2007年 11月号 [雑誌]>

日本文化出版 (2007/10/15)

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