北京五輪バレーボール競技/男子決勝・3決[インドア男子試合結果]
(2008-08-24 23:41:00)
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* 管理人の感想
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いやー、アメリカは強かった。基本は強烈なサーブで相手レシーブを崩し、ブロックの標的を絞って仕留めるサーブ&ブロック。要所要所でクイックに対するコミットも良く決まっていましたね。攻撃の方は、スタンリー選手をセッター対角に置くオーソドックスなスーパーエース型。このスタンリー選手が素晴らしかったですね。レシーブが崩されてもスタンリー選手が良く粘って相手コートにボールをねじ込んでいました。多少崩れても基本はとにかく速いコンビ(2段トスも速い)を展開するブラジルとはある意味対象的でした。
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そのブラジル。やはりリカルド選手の離脱は大きかったですかね。。。しかし、彼がいても結果は同じだったかもしれません。中心選手がみな30代となり、世代交代の時期を迎えています。どんなんに偉大な選手でも、年齢とともに衰えは来るものです。2年前の世界選手権、確かにブラジルは優勝しましたが、一時期の輝きは既に失っているように見えました。勝ち続けていただけに、もしかすると、世代交代の時期を見誤ってしまったのかもしれません。
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ところで、近代バレーのトレンドは、現ブラジル代表のようなサーカスのような高速コンビバレーと言われてきました。オポジットには従来のように2段トスを打てる選手ではなく、速いトスをこなせる選手を入れ、ライト側にも速い平行トスを供給する。パイプも、まるでクイックと見紛うようなタイミングのトスをたたき込む。とにかくすべてがとんでもなく高速化され、相手ブロックをかく乱する。
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ところがこのブラジルバレーというのは、あくまでも現ブラジル代表チームの面々が揃ったことによる、奇跡の戦術だったのではないか、という気が今回しました。現に金メダルに輝いたアメリカは、オポジットに2段型のスタンリー選手を入れていました。あのバレーはあの選手らが揃ったことによる、あのチームだけのバレーだったのではないかと。
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間違いないのは、今大会で一つの時代が終わりを告げたということ。さぁ、世界のバレーボールはこれからどこへ向かっていくんでしょう。
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