ﾘﾝｸがやたら多くてすみません｡それだけ､今日の試合の詳細を､少しでも皆さんにお伝えしたいんだということで｡
というわけで､五輪予選初日､試合会場へ足を運んだので思い付くまま､試合の様子と感想を書き連ねてみます｡
ええもう､なんとでも言ってください｡管理人の予想とは大きく異なるｽﾀﾒﾝ､試合中のﾊﾟﾌｫｰﾏﾝｽ､そして結果｡ただ､良い意味で裏切られたということで､とても嬉しいです｡
試合開始直前､ｽﾀﾒﾝ発表時､ｽﾀﾒﾝはﾍﾞﾝﾁに座っており､それ以外の選手はﾍﾞﾝﾁｻｲﾄﾞに立って､呼ばれたｽﾀﾒﾝはそれら控え選手とﾊｲﾀｯﾁをしながらｺｰﾄに入っていくわけですが､ここでいきなりﾋﾞｯｸﾘ｡どちらかは必ずｽﾀﾒﾝであると確信していた大山･佐々木の両選手､そして､昨年のW杯から第10回Vﾘｰｸﾞまで好調を維持し続け､開幕直前の報道でまったく取り上げていなくてもｽﾀﾒﾝは絶対に外れるはずがないと確信していた杉山選手｡この3選手が……立ってるじゃないですか!そしてﾍﾞﾝﾁには､ｽﾀﾒﾝはあり得ないと思っていた木村選手､そして､大友選手の台頭により､ﾍﾞﾝﾁを温めると思っていた吉原主将の姿が｡正直｢やられた｣､と思いました｡
そして試合開始｡ここでも驚きの連続でした｡栗原選手の精度の高いﾊﾞｯｸｱﾀｯｸ｡そして､守備固めと思われた木村選手の切れのある攻撃｡しかも積極的にﾊﾞｯｸｱﾀｯｸまで打ちまくる｡大友選手も期待していた以上にｽﾋﾟｰﾄﾞ､切れともに申し分ない｡本数は少ないけれど要所ではきっちり決める吉原主将に､高橋選手｡そして全ては､新ﾘﾍﾞﾛ成田選手を中心としたｻｰﾌﾞｶｯﾄが完璧に近かった｡きちんとｻｰﾌﾞｶｯﾄを返すことでこれまでのﾃﾞｰﾀにはない多彩な攻撃を繰り出し､ｲﾀﾘｱﾌﾞﾛｯｶｰ陣を翻弄｡ｲﾀﾘｱは面食らったようにﾐｽを出し始め､攻めが単調になったところをｼｬｯﾄｱｳﾄ｡日本としては理想的な試合運びで､割とあっさり第1ｾｯﾄを先取します｡
この試合は､ある意味すごく分かり易い展開でした｡落とした第2ｾｯﾄは､序盤に出したﾐｽが後を引き､終始追いかけるという苦しい展開｡良く粘りましたけど(それが後に繋がっていったと思いますが)最後まで苦しかった｡取り返した第3ｾｯﾄは､第1ｾｯﾄ同様､きちんとｻｰﾌﾞｶｯﾄを返してｺﾝﾋﾞﾊﾞﾚｰを展開し､常に有利に試合を運びました｡ﾐｽを出したら負け｡当たり前だけど､一番難しいこと｡
第4ｾｯﾄに入ると､あれだけ良く決まっていた栗原選手･木村選手のﾊﾞｯｸｱﾀｯｸが相手ﾌﾞﾛｯｸに捕まり出します｡木村選手に関しては､前衛からの攻撃も拾われる場面が増えました｡ｺｰｽを予測し､正面に入られてしまうと､まだまだﾊﾟﾜｰ不足なために割と簡単に拾われてしまいます｡ｲﾀﾘｱのIDﾊﾞﾚｰと呼ばれる､試合中に採取したﾃﾞｰﾀを試合中に分析し､すぐに手を打ってくる､その成果だったのかもしれません｡ﾃﾞｰﾀにはなかった木村選手､大友選手､そして栗原選手のﾊﾞｯｸｱﾀｯｸに､瞬時に対応してきました｡一つ歯車が狂い始めると､それは他のﾌﾟﾚｰにも波及します｡ﾐｽが出始め､あっという間に突き放されてしまいます｡ここで柳本監督は､木村選手に替えて佐々木選手を投入｡なかなか調子のでなかった佐々木選手ではありましたが､他の選手も頑張って最後には何とか盛り返し､20点まで追い上げました｡突き放されたところで嫌なﾑｰﾄﾞになり､このままずるずると第5ｾｯﾄまで取られてしまいそうな雰囲気でしたが､この最後の粘りが｢行けるかも｣という気にさせてくれました｡
第5ｾｯﾄは一進一退｡っていうか管理人､この辺りになるとすっかり盛り上がってしまっていて､内容をあまり覚えていなかったりします｡13点まで追い上げられた時にはかなりひやっとしましたが､そのまま押し切り､見事勝利｡ﾌﾙｾｯﾄになっても慌てず騒がず､日本のﾊﾞﾚｰを展開した､そんな印象でした｡
というわけで､思い付くまま書き殴ってみたらすっかりまとまりのない文章になってしまいました｡一つ｡ﾍﾞﾝﾁだなんて言って､吉原主将ごめんなさい｡二つ｡ｽﾀﾒﾝは無いだろうなんて言って､木村選手ごめんなさい｡これだから予想は嫌いなんです､当たった試しがないですから｡ただ､そんな管理人の期待をいつも良い方向に裏切ってくれる柳本監督に脱帽｡更に､W杯とは全く違うﾁｰﾑになって返ってきた､成長した全日本女子の今後に期待｡国内ﾘｰｸﾞが終わって間がなく､ｴｰｽも怪我で離脱､ｱｳｪｲで初戦でｲﾀﾘｱは本調子では無かったから勝てたなんて言われないよう､全勝目指して頑張って欲しいです｡
残り6戦がますます楽しみになってきました｡
<追記>
SANSPO.COM:世界ﾗﾝｸ4位のｲﾀﾘｱを撃破､五輪だ!