小学生バレーについて思っていることをつらつらと[管理人の戯言]
(2019-12-20 22:04:53)


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指導者の意識を変えるためには、全国大会をなくすべきだ、などと私も思っていた時期はありました。しかしそれだけでは、何も変わらないと思います。それは前述の通り、これは指導者だけの問題ではなく、保護者側の問題でもあるからです。何かをなくしたり、何かを止めたりするだけで変わるような、そんな簡単な話ではないです。

話はちょっと変わって、大船渡高校の佐々木投手が、岩手県大会決勝で登板を回避、甲子園出場を逃した件。

この件、賛否両論巻き起こりましたが、私の知り合いには「本人が投げたいと言ってるのだから、投げさせてやれば良いのに」と言う人が多かったです。そして、「シリアスに勝ちを目指してやりたい層と、レクリエーション的にやりたい層と分ければ良い」とも。ただ、そんな簡単な話ではないと思うのですよね。

勝ちたい、うまくなりたいと願う少年少女たちは、時にリミッターを外してしまうことも多く、後になって痛みを訴えることがほとんど。いち早く痛みを察知するコミュニケーション、リカバリータイムの大切さを説いた。

未成年の本人が「勝ちたい、一生スポーツできなくなっても良いから!」とか言っているからといって、そこで本当に無理をさせてしまって良いものでしょうか。そこにブレーキをかけるのが、大人の役目だと思います。

それから、レクリエーションであっても故障のリスクは常につきまといます。うちの次男なんて、学校の休み時間にボール投げまくって野球肘になりましたし、たった週2〜3回のバレーボールでオスグッドを発症しました。

単純に「あれをなくせば」「これを制限すれば」で解決しない問題だというのは現場の人間は良く分かっているし、地道に少しずつ「正しい知識」を広めていって、現場が正しい判断を下せるような材料をたくさん提供してあげることが必要なのかもしれません。

と、とりとめもなく書いてきましたけども、体罰・暴言の話とオーバーユースによる故障の話は、いずれも根っこは一緒です。これらは本当に、何かを無くすとか制限するとかで解消するような、単純な話ではないのです。こうやって書いている私には、とても答えなんて分かりません。日々子供たちの指導に携わりながら、あれやこれや、試行錯誤の日々です。何が良くて何が悪いのか、どうすれば良いのか悪いのか、みなさんと一緒に考え続けていきたいです。って、まとめになってますかね(^_^;)

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